活動報告

旭川BLSOプロバイダーコース 2024

 道北にBLSOプロバイダーコースがやってきた!

 5月26日、旭川BLSOプロバイダーコースが開催されました。
旭川医科大学産婦人科「周産期支援及び若手育成基金」 とHOPPIE(北海道周生期医療救急支援の会) のコラボ開催です。

 道北地区は分娩施設の集約化により、自宅から分娩施設まで2時間ほどかかる地域もあり、また、母体搬送も遠くは稚内から旭川という広域搬送地域のため、BLSOプロバイダーコースの潜在的なニーズは高いのでは?と常々思っていました。
 受講生の公募を開始すると、思った通りのお申し込み!さあ、嬉しい反面、さて、定員オーバーかも?とちょっと焦りつつ。しかし、そこはこの数年、HOPPIEメンバーで熟成させてきたチーム力を発揮し、当初より6名増員した受講生24名と講師陣27名で、楽しく真剣に学ぶ熱い1日を過ごしました。

 最近の北海道コースではteamSTEPPSを積極的にコース内に取り入れ、医療安全にも視点を向けています。活動エリアの違う救急隊と病院、そして同じ病院内でも救急部と周産期、それぞれのチームでの活動、そしてそのチーム間の連携が妊産婦、胎児、新生児の安全を守るということを共通認識できたのでは、と思っています。

 受講生の皆様、講師陣、その他本コースに携わりご協力頂いた皆様、「周産期支援及び若手育成基金」やクラウドファンディングでご支援下さりました皆様、本当にありがとうございました。

 HOPPIE一同、これからも切磋琢磨しながら進んで参ります。どうぞ、今後ともご協力、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

旭川医科大学病院 助産師 片山 恵理

旭川HUG(災害時母子救護研修)2024

 第9回 災害時母子救護研修会が終了しました

 5月25日、災害時母子救護研修会を無事終了しました。
本研修会は、旭川医科大学産婦人科「周産期支援及び若手育成基金」とHOPPIE(北海道周生期医療救急支援の会)の共同主催かつ共催が一般社団法人WIND(北海道大学産婦人科)でした。

 災害時母子救護研修も、会を重ねて9回目です。今回は新たな試みとして、鳥取大学医学部脳神経小児科の中村裕子先生をお招きし、「医療ケア児の災害時対応」をテーマに取り組みました。在宅で医療ケアが必要な子ども達がいます。人工呼吸器や吸引、酸素、胃瘻等など。もし、災害が起きたらどうしよう?避難先は?搬送手段は?電源は?物品は?課題がたくさんあること、そして、今できることは何か、受講生講師陣、みんなで考える時間になりました。
 今回も、受講生は、高校生や大学生、看護大学の教職員や行政職など、多種多様な方々にご参加頂きました(親子参加や夫婦参加もありましたよ!)密かに、リピーターも出てきております。本当にありがとうございます。

 災害対策について、まだまだ、やること、できることがありそうです。次は8月の札幌で開催予定です。ぜひ、ご興味のある方は、参加をご検討下さい。一緒にこれからのことを考えてみませんか?

 最後になりましたが、本研修会にご参加、ご協力頂いた皆様、基金やクラウドファンディングにご支援頂いた皆様に感謝いたします。

旭川医科大学病院 助産師 片山 恵理

北海道ハイテクノロジー専門学校 救急救命士学科3年生への講義

 

 2024年1月19日に北海道ハイテクノロジー専門学校の救急救命士学科3年生に向けて講義をする機会をいただきました。北海道ハイテクノロジー専門学校には、昨年11月に帯広で開催されたBLSOに教育用の救急車を使用させていただいただけでなく、その際の救急車内分娩講習の際の動画撮影も含め、多大なご協力をいただいております。そして今回、HOPPIEにとっても大変貴重な、学生向け講義を行う機会をいただきました。テーマは分娩介助と新生児蘇生、そして女性傷病者の評価についてです。

 近年はALSO/BLSOとも、コロナ禍の影響もあり、多くの対面コースがシミュレーショントレーニングに重点を置き、講義はwebで受講、という形がとられておりました。講師陣がコース内で講義を行う機会は限られており、我々としても実際に対面で講義をする機会をいただけたのは、とてもありがたいことでした。

 2クラス合わせて100名近い学生達に対して、HOPPIEから有志を募り、11名の講師で担当させていただきました。座学に加え、分娩シミュレーターや新生児蘇生シミュレーターで実際に体を動かしていただきましたが、想定していた以上に学生の皆さんは熱心で、私たちにとっても大変良い刺激になりました。受講後の感想としても、よい経験になった、勉強になった、この経験を忘れずに活動していきたい、などなど、うれしい声をたくさんいただいております。
 座学だけではイメージのつかみにくい、分娩や新生児蘇生について、実際に体験していただくことで、少しでも周産期症例に対する抵抗が少なくなってくれればと思います。そして、この後救急救命士となったあとも、母子の安全を守るため、同じ気持ちで活動していただけることを願っています。
 
 今回、私たちの新たな取り組みとして、学生向け講義を行いました。次の世代への種をまく、大事な活動と考えています。母子の安全を守る、という共通の目標に向かう仲間の輪が広がるよう、わたしたちも改めて頑張ろうという気持ちになりました。ありがとうございました。

 北海道大学 産婦人科医師 松宮寛子

札幌BLSO&HUG 2024 in 恵庭ハイテク

 

 ハイテクBLSO&HUGが無事終了しました!

 北海道ハイテクノロジー専門学校を会場とし、2024年1月20日にBLSOプロバイダーコースが、翌日21日には災害時母子救護研修(HUG)が開催されました。

BLSOに関して、主催・共催は以下のとおりです。
主催:HOPPIE(北海道周生期医療救急支援の会)
共催:札幌市
   一般社団法人WIND(北大産婦人科)
   NPO法人周生期医療支援機構(OPPIC)
※なお、本コースにおきましては「さっぽろ連携中枢都市圏事業」として、札幌市より研修開催について大きな支援を頂いています。


 多大なるご支援をいただきました。本当に感謝申し上げます。また、HOPPIEクラウドファンディングにご協力いただきました皆様にも感謝申し上げます。

 北海道ハイテクノロジー専門学校を会場とした、コース開催は初。とても素晴らしく広く、綺麗な校舎でした!
コースを開催するにあたり、課題の一部であった寒さ問題。外気温は極寒を極めましたが、非常に恵まれた環境でBLSO&HUGを開催でき、大成功と感じております。

 受講生は救急隊、助産師、看護師をはじめ、救命医が多くお集まりいただいた印象でした。さらには学生まで!北海道におけるBLSOニーズの高さが窺えました。北海道の周産期におけるこれからの課題、難題に向き合っていただきました。それらを解決するためには、多職種連携の重要性も感じていただけたのではないかと思っております。



 災害時母子救護研修は、医師、助産師、看護師、救命士、さらには議員、教員、学生にまで受講していただきました。近年の災害に対する危機管理が高まっているものと感じており、非常に様々な議論で盛り上がったコースとなりました。
 特に盛り上がったのは、今回初の試みである亜急性期の取り組み。発災から1週間以上が経過した想定とし、徐々に普段の生活に戻していくには…を多職種で議論しました。平時から何を準備したら良いか…非常に深い考察ができる内容となりました。

 今後も、受講生にとって魅力あふれるコース開催ができるようにHOPPIE一同励んでまいります。引き続きの応援とご協力をよろしくお願いいたします。
 
 とかち広域消防局 帯広消防署
 救急救命士 永井 雄平

帯広BLSOプロバイダーコース2023(ポテトBLSO2023)

 2023年11月23日、JA帯広厚生病院にてHOPPIE主催による帯広BLSOプロバイダーコース2023(愛称:ポテトBLSO2023)を開催いたしました。

 開催費としてHOPPIEクラウドファンディング協力金、および共催である帯広十勝産婦人科医会からの多大なるご支援をいただきました。また共催として北海道大学WINDにご協力を、そして北海道ハイテクノロジー専門学校からは峠を越えて教育用救急車のご協力をいただきました。

 「十勝晴れ」という言葉通り晴天に恵まれながら、時に暑さや寒さが驚異となる十勝地方。
消防本部の管轄面積が「国内最大」というとかち広域消防。
地域の特性に理解を深め、救急−医療による連携チームを発揮していかに妊婦を救うか。
議論を通じて学んだ医療安全を、明日からの現場にどのように活かせるか。

 とかち内外の救命士・救急隊員はもちろん、救急救命医、救急科看護師、臨床研修医、そして北海道内の救急救命士科教員の皆様に受講いただき、講師とともにこれらの難題に向き合っていただきました。

 今回参加者全員で得られたコースの学びはもちろん、人のつながりを通じてHOPPIEの未来が一段と楽しみになるコースとなりました。

 今後も受講生にとって魅力あふれるコースが開催できるよう、HOPPIE一同楽しみながら励んでまいります。引き続き応援よろしくお願いします。

   
帯広BLSOプロバイダーコース コースディレクター
北海道社会事業協会小樽病院産婦人科・医療安全管理室
黒田 敬史

 

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