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BLSO受講者の感想②

BLSO受講の感想について② 

 私は普段、一般病床や夜間は救急外来で勤務する看護師で、病院には産婦人科はありません。しかし、救急外来で勤務していることもあり、BLSOを受講しました。(以前から興味があり、やっと受講機会に恵まれました!)

 他のシミュレーションコースなどへ多々参加しておりましたが、受付と同時にTEAM BLSOの講師陣の熱意がヒシヒシと受講生にも伝わる良い雰囲気でした!コース内容も、e-Learningを用いた事前学習や講義、実技と充実していました。講師陣の指導も丁寧で分かりやすく、あっという間の1日でした。

 受講してみての一番の感想は、救急車に乗る全ての救急隊員が全員受けるべきコース!と強く感じました。ぜひこのコースが全道各地で開催されることを期待しております!がんばれHOPPIE!

(看護師・Iさん 2023年8月受講)

2023年09月02日

BLSO受講者の感想①

BLSO受講の感想について

 朝は不安と緊張しながら会場に入り、いざ講習が始まると1日があっという間に過ぎていました。インストの方々の温かい指導もあり楽しみながらもしっかりと学べた講習でした。

 産科救急は所属が田舎のため症例はあまりないですが無いからこそ訓練や講習をしなきゃならないと改めて実感しました。そして知識と技能を継続して身につけるためには、伝える側に回り受講される方々と一緒に学んでいけたらと思いました。講習に携われた方々、本当にありがとうございました。

(救急救命士・Nさん 2022年5月受講)

2022年06月02日

HOPPIEのBLSOすごいぜ!

北海道大学病院 産科 齊藤良玄

 2度の延期にめげず、2022年5月21日(土)、22日(日)にBLSOプロバイダーコースを開催することができました。HOPPIE初のコース開催をクラスター化させないため、参加者全員のCovid-PCR検査を前日、当日におこなうという、万全の体制で臨みました。前日に自分だけ陽性だったらどうしようかと、黒田先生に遺書のような齊藤陽性時の申し送りをしたことが思い出されます。

 受講生の募集は6名と最小コースとなりましたが、HOPPIE初のBLSO、道内講師のみ(新井先生のweb参加)で構成された初のBLSOプロバイダーコースは、参加者の笑顔とともに幕を閉じました。2015年に石巻BLSOに参加させてもらってから、約7年にわたり、道内のみならず全国各地の多くの方にお世話になりながら、コツコツと北海道でBLSOプロバイダーコースを開催してきました。当初からプロバイダー養成のみならず、道内講師育成も目標として掲げており、最初の道内講師は0人でしたが、今回のコースでは認定インストラクター3名を含む9人の道内講師で開催することができました。HOPPIEすごいぜ!


 今回のBLSOプロバイダーコースは1日コースから2日コースになりました。Covid-19のため集合型研修の時間を短くすることを目的に症例検討会を2日目のWebでおこなうという発想でしたが、2日目は通常の症例検討から医療安全を学ぶ場へと進化を遂げました。噛めば噛むほど味のでるコースになったと思います。そして、いつもながら楽しい集合型シミュレーションで受講生の満足度も高かったです。BLSOすごいぜ!

 


 今回のコースは札幌市の理解、後押しと有志の協力があって成り立ちました。この3年で講師育成に拍車をかけ、道内各地へ周産期救急の灯火をひろげていくことで、1人でも救える命があったなら、こんなに嬉しいことはないですね!

2022年05月28日

「チーム北海道」が「HOPPIE」になるまで

                             北海道社会事業協会小樽病院 産婦人科 黒田敬史

 ALSO, BLSOをもっと道内で開催したい。でもマンパワーや開催施設の地盤のない北海道では、開催も道内で年に1度あるかないかという時期が長らく続きました。それでも定期開催のためなんとかみんなでインストラクターを目指そうと、有志で道外コースに自主参加し、「はるばるようこそ」と全国各地で慰めてもらいながら各自が経験を重ねました。久しぶりの道内開催、ALSO, BLSOを求めて集まったメンバーの結束は強く、道外講師はその様子を見てこう名付けました。「チーム北海道」と。そのまんまなのですが。

 

チーム北海道が急変時ハドルを組むときの駒大苫小牧ポーズ。当時ユニフォームも自前の日ハムで統一感を表しました)

 やがて広域・多施設・他業種間での連携のポテンシャルを持つこのコース活動は、行政の目にも留まるようになります。2016年WINDが主催し札幌市からもご支援いただいて開催した北海道大学ALSO・札幌市立病院BLSO合同コースをきっかけに、今後地域ニーズに応じた市町村や政府施策事業としての展開を推進することで、道内でも継続的なコース開催ができるのではと考えました。

「ちゃんとした団体にしましょう。」
 メンバーの知人が行政との橋渡し役を率先してくれ、事業の一環としてコース運営を受けられるように私たちは団体を設立することになりました。位置付けは「権利能力なき社団」、無力感が漂いますがこれでいいのだそうです。名前はどうしよう。ALSO, BLSOの本部はOPPIC。これに北海道Hokkaidoの「H」と、救急Emergencyの「E」を加えて「HOPPIEホッピー」。のどごしがよさそうな愛称です。全国が愛してやまないでしょう。和名「北海道周生期医療救急支援の会」は実は後付け、お通しみたいなものでした。2019年3月16日に主要メンバーで砂川に集まり、全道メンバーにも伝え設立を祝いました。

 

 2019年は紋別市と浦河町でBLSOを、小樽市と旭川市でALSOを開催するなど全道各地でコースが盛り上がった年でした。その必要性を嬉しさと共に実感しながら運営する傍ら、札幌市・小樽市・北海道の産婦人科医会、医師会、保健所へと訪問し、さっぽろ連携中枢都市圏施策の一事業として周産期水準向上に資するALSO, BLSO定期開催を求め説明して回りました。皆様から快諾とともに多くの温かい激励のお言葉をいただきました。

 

   (札幌市医師会長へ訪問。成田、黒田、渡利北海道大学産科婦人科学講座教授、齋藤)

 設立からちょうど1年、次年度の札幌市の病診連携部門の予算としてHOPPIEのコース開催運営費が計上されることになりました。その後突如COVID19感染の渦に巻き込まれ、これまでのように緊密に実技指導をするような形式では開催できなくなりましたが、感染予防対策を十分に行いながら、このような状況下でも学びの手を緩めてはならないと、リモート形式でのコース運営ができるようチームで何度も練習を重ねています。2020年9月にはZOOMを併用した旭川ALSOを成功させ、リモートだからこそ全国の講師の力を借りて北海道でのコース開催の可能性はむしろ広がるのでは、との期待すら抱きました。

 


 HOPPIEが北海道で繰り広げるALSO, BLSOが、妊産婦さんやその家族はもちろん、産科医療者や救急隊、そして地域を守るための手助けになれたらと思っています。

2021年01月29日